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トリとリム


4月に入ってからこっち、お待ちいただいている小さなプロダクツの製作が続いています。

ウッドスピーカー、ペーパーホルダー、お皿、お箸などなど。。。

そんな、同じものを同じクォリティーで効率良く量産する時になくてはならない時の、相棒とも言えるモノが「治具(ジグ)」。

ヨクトのプロダクツができるまでの流れ、浮かんだアイデアを試作し、実際に使って何度も作り直して改善を重ねた末にデザインが決まり、いざ生産!となったら、まずは治具作りから始まるといっても過言でないぐらい、大切なモノです。

例えばこちらは、TORI-bashi(お箸)を作る時にお箸の面取りのために使う治具。

面取り鉋を固定するために台を履かせて、お箸(材)の方を動かすことで安定して面取りできるようにしています(普通は材を固定して鉋を動かす)。

固定台の仕組みはこんな感じ

実際作る側でない(製作はほぼフルカワ担当)ものぐさ屋の私にとってそれは、どれだけ安定性を有して精度良く同じ作業を継続的にできるかを要とする、豆々しさと物理的センスを問われる神業ように思われ、いつもなるほど〜と感心しながら眺めてしまうのでした。

ちなみにオカモチには10ケ、フラワースツールは7ケ、パッタンスツール(カットはNCルーター)は6ケの治具が活躍してくれています。

TORI-bashiの製作風景

そして、こちらは今月末に甲府にオープン予定のお店『koph』のチーズなどのつきだし用のお皿、新作となる”RIM-zara(リムザラ)”。

材は今回、アルダー、チェリー、ホワイトアッシュ、メープル、オーク、ツガで

kophのオーナーで、北杜市内ですでに人気のお好み焼き屋『SUN.DAYS.FOOD』のオーナーでもある大給さんからのリクエストは「リム付きの薄い凜とした、けれどもあまり手をかけ過ぎないお皿」。

薄さとソリ防止と材料を無駄なく使える合理性から、ストックの木材から柾目取りして接いだ(はいだ)材で、大きさ・表情共に豊かなお皿に仕上がりました。

裏側はなるべく手をかけないよう緩いアールのおさまり

甲府のkophは、シンプルなお料理、ヴァンナチュール、日本酒などなど、大給さんのセンスあるお料理がまた違ったシチュエーションで楽しめそうな期待大のお店で、私たちも今からとても楽しみです。

そんなRIM-zara、今月のオープンショールーム(4/28−30)で、もしかしたら初お目見え販売するかもしれません。

今後しばらくはショールーム&出店時のみでの販売になりそうなこのアイテム、ご興味ある方是非お気軽に遊びにいらしてください(詳細情報はまた後日お知らせいたします)。


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