八ヶ岳もくっきりと晴れ渡る暖かい日曜日、清里キープ協会主催の北杜市在住の小学生向け通年プログラム「森の楽童」の「木で作ろう!八ヶ岳の木工職人に一日弟子入り!」で、3人の木工職人のひとりとしてワークショップをしました。
午前午後交代制の半日でできる約2時間のワークショップ、ということで、これからの冬に庭に鳥を呼ぼう、と2種類の容易度の異なるバードフィーダーを作ることにしました。
森の楽童の活動場所でもある、息子の通っていた聖ヨハネ保育園で、冬になると紐を通した輪切りの果物を手に手に森にぶら下げに行く子ども達の姿を思い出しながら、参加者の大半を占めるヨハネ卒園児の子ども達がそんな記憶を思い出してくれたらなぁ、なんて想いも込めて。
まずは保育園新築工事で残ったマツの板選びから
手道具も電動工具も時間も限られる中で、子ども達に楽しんでもらいながら、ある程度の完成度ある形に落とし込むにはどの工程にクローズアップするのがいいか、小学生相手の初の試みでもあったので、試行錯誤を重ねながら、ひとつは先に切って準備しておいた材料を用いて、組み立てる、色を塗る、バランスを取る、と正確さを必要とする屋根が蓋にもなる餌箱タイプ、もうひとつは材料を選び切るところからはじまり、穴を開ける、枝を削る、色を付けても良し、穴に枝を打つという、長さも位置も全て自分で考えながらできる自由度の高い果物タイプの2種類にしました。
果物タイプ
子ども達が3つのコースに分かれた後は、まずキープのレンジャー(自然案内人)、シュガーによる簡単鳥レクチャーからはじまり、更に2種類のバードフィーダーコースに分かれ、作業開始。
餌箱コース(左)と果物コース(右)
作業そこのけで遊びにふける小1男子、パッパと手は早いけれども集中力が途切れがちな小6女子、すでに手慣れていてあっという間に仕上げる小4男子、工程ひとつひとつ丁寧に進める小1女子、子どもそれぞれの性質が現れて、でもみんなどの子も最後にはちゃんとした形に仕上がっていました。
ちなみに、他の2コースは、
葉音さんの高学年向け時計コース、
やまのかみ木工所さんのダボや森の素材を使って作るおもちゃコース、
そして、作業が終わった(飽きた)子ども達用に、午後からは巨大コリントコーナー、とそれぞれの場所で思い思いに作業に熱中する森の中での秋の一日になりました。
みんなで共同作業のコリント作り